Liar or Truth
マドカは俺の腕を放した。
マドカに掴まれていた腕がキリキリと痛む。
「マドカ、俺が女を抱く時の条件を知ってるよね?」
寝るなら一夜限り、キスは絶対にしない。
「…」
「だからマドカとはもうああいう事はしない」
「…無理、しないでよ」
「え?」
ボソッと言った所為で良く聞こえなかった。
聞き直すように耳をマドカの口元に近付ける。
「本当は飢えてるんでしょ?女を抱きたくて仕方がないんでしょ?この際一度抱いた女でも良いじゃない。抱いてよ…っ」
マドカは一気に全てを吐いた後に俺の胸板を両手で叩いた。