Liar or Truth
「…じゃあ私は恋愛に踊らされていたって事ね」
「俺の勝手な持論だけどね。皮肉だと思わない?」
「馬鹿みたいだよね」
いつの間にかチアキはリビングから居なくなっていて、ソファーは広々としていた。
「それでもあたしはまた恋愛をしたいって思うよ」
「え、」
「人を好きになる楽しさは止められないもの」
「…」
「だからさ、チヒロも好きな人がいるなら諦めちゃ駄目だよ。確かに皮肉だけど、恋愛に踊らされてるかもしれないけど、「好きになる事」を諦めちゃいけない。…て、私は思うかな」
「―――…マドカは強いな」
「そんなことないよ…」