Liar or Truth

 蝋燭に火を点けた後、火を花火の先に移す。

 ブシューッという音を立てて庭全体に綺麗に火花が散る。


「綺麗だね」

「うん」


 リマと並んで立つ。

 ちらっとマドカを横目で見ると、楽しそうにチアキと話している姿が目に入った。

 良かった、マドカ普通に離してる…。


「花火なんて何年ぶりだろうね」

「昔は良く一緒にやってたよね」

「そうだよね」


 懐かしいね、とリマは花火を眺めながら呟いた。


「チヒロ君、」

「ん、どうした?」


 あ、花火終わっちゃった。


「花火が終わった後、話があるの。…良い?」

「うん、良いけど…」


 ―――…話…?

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