Liar or Truth
ちらっと横を見た時にリマと目が合い、リマはふわっと柔らかく微笑んだ。
「良かった…」
「何が?」
「ずっとずっとね、こんな風にチヒロ君とまた話せたら良いなって思ってたの。ここ何年間かずっと交流がなかったから」
「…そうだね」
リマ…ごめん。
リマはこんな関係を望んでいた訳ではないのに。
あの日、リマは俺とずっと一緒に居たいって言ってくれたのに。
リマはずっと俺の傍に居てくれたのに。
怖くなって逃げたのは俺。
リマから先に離れたのは俺。
リマは俺と一緒に居ようとしてくれたのに、俺がリマの手を振り払ってしまったんだ。