あしながおにいさん
「そんなに無理しなくていいよ。じっとしてなよ。
なにも媚売らなくていいよ。じっとしてなよ。

こんな狭い空間より、お前の目の前に広がる海原に戻りたい気持ちは、痛いほどわかるよ。

お前のその、つぶらな瞳に映る大海原に背を向けて。あまり見つめてると、こっちまで哀しくなるよ。


背を向けて、じっとしてなよ。

・・僕は目を閉じて、このウミガメがガラスを突き破り、太平洋に向かって空を飛ぶところを想像した


興味なさげに通り過ぎる「観衆」たちに、僕の哀しみに満ちた瞳は気づかれるすべもない・・。」

新江ノ島水族館にて・・。


その時携帯で撮ったウミガメの画像を添えて、初めての日記を更新してみた。
#photo3#

美雨に読んでほしいとかではなく、素直にあのときの気持ちを書いてみた。

でもそれは、美雨の存在がなかったら、思い出すきっかけすら見つけられなかっただろうな。

家族のことで悩んだり、無駄に過ごした自信だけはあるような、こんな毎日を送っていたら・・。
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