あしながおにいさん
…それに、君の好きな花たちにはそれぞれに

「花言葉」がある。

君から教わった

たくさんの「花言葉」


これも永遠になくならない。

そう、僕の周りには君がいっぱいいる。

だから、寂しくなんてない。

だけど、それも長くは続かない。

だから、こうして僕は来てしまう。

君との甘酸っぱい思い出が

たくさんつまった江ノ島に。




ひとりぼっちの江ノ島に。


君との軌跡を残すにはどうしたらいいのか
考えてみた。

携帯があったから君と知り合えた。だから、

携帯の中に残したいなって思った。

詩じゃあ語ることが多すぎる。

僕には文才なんかないけれど、
小説を書いてみようかなって思ってる。

実際起きたことをだらだら書いてしまうだけかも
しれないけど、それでもかまわない。

あの日の君の笑顔が、僕の携帯に5枚ほど
残ってる。

その画像をページに入れたりして、
できあがったら保存するつもり。

もちろん、投稿なんか考えてないよ。

誰にも知られたくない、君と僕だけの思い出。

そしていまだに、ぼくたちのことは、

誰にも知られていない。




たったひとり、君の婚約者に気付かれるまでは。
< 3 / 111 >

この作品をシェア

pagetop