あしながおにいさん
このまま時間だけが過ぎていき、美雨を待ち合わせた駅まで送り届け、この夢は覚めていく。


残された時間で少しでも多くの軌跡を残したい。僕と美雨が、確かに二人で江ノ島を訪れたんだっていう軌跡を・・。


嫌がるかもしれないけど、思い切って聞いてみた。「美雨、ちょっと止まって。あの、もしよければなんだけど・・」小首をかしげ、僕の言葉を待つ美雨。



「美雨を・・撮ってもいいかな・・?」
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