あしながおにいさん
そろそろ帰さなくては。僕は自分の都合を考えていた。このまま夜中まで食事したり、飲みに行ったりもしたい、だけど、僕は独身者でも、美雨のたったひとりの恋人でもない。帰るべきところがあるんだ。


こんな時間だけど、思い立って水族館に行くことに決めた。最後に、二人で見るべきものは、あのウミガメ。僕と美雨の共通点である、あのウミガメはどうしても二人で見ておきたかった。
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