あしながおにいさん
どちらからともなく
それぞれの世界へ
還るため
重い体を
引きずるように
このお伽のくにを
後にした
国道134号線は
現実世界との
ボーダーライン
ここを渡る時
視界に入った
あの看板さえ
霞んで見えない
野卑な心は
江の島に降った
美しい雨によって
跡形もなく流された
渋滞のひどい
国道を渡り
もう一度振り返った
夕闇をひかえて
寂しげな江の島は
ここにある
自然の息吹は
僕たちの心に
いつまでも
その残像を
植え付けてくれるだろう
僕と美雨の
ささやかなデートは
昼に降った
雨の痕跡など
どこにもない
乾ききった湘南の
風景とともに
終わりを告げた
それぞれの世界へ
還るため
重い体を
引きずるように
このお伽のくにを
後にした
国道134号線は
現実世界との
ボーダーライン
ここを渡る時
視界に入った
あの看板さえ
霞んで見えない
野卑な心は
江の島に降った
美しい雨によって
跡形もなく流された
渋滞のひどい
国道を渡り
もう一度振り返った
夕闇をひかえて
寂しげな江の島は
ここにある
自然の息吹は
僕たちの心に
いつまでも
その残像を
植え付けてくれるだろう
僕と美雨の
ささやかなデートは
昼に降った
雨の痕跡など
どこにもない
乾ききった湘南の
風景とともに
終わりを告げた