amour.
急いでた私は
信号見るのを忘れていた…。


気付いたときには遅く目の前には真っ白いいかにも高級そうなベンツが…


「うそーー」


キキーーッッ




「ん…あれ……」


頭を守るように覆っていた手を避けて周りを確認する。

吹っ飛ぶと思っていたのに。
地にしっかり足が付いてることに気付いた私は拍子抜け。


すると乗っていた男の人が降りてきて


「ふざけんじゃねー、おめぇには目がねぇのか?信号くらい守れ、馬鹿野郎」


髪はワックスで無造作に整えられ、眉毛なんて私より細い…。

たぶん職業はホストだろう…。


「ご…ごめんなさい」


あまりの迫力に
私は謝ることしかできず

そのホストは一言

「はぁ…」

とため息をつくとそそくさとどこかへ行ってしまった…。
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