amour.
しばらく見えなくなったその車の方向を見つめ


気付いたら泣いていた…。

どこがが痛いとか
あのホストが怖かったとか
そういうことじゃない…。


そういうことじゃなくて…


もし…もしあの車がちゃんと止まってくれなかったら私は今頃ここにこうして立っていることも未来に向かって自分の足で歩いて行くこともできなかったかも知れない…。


そしてそれ以上に怖いのは
大好きお父さんお母さん、妹、友達とだって会話できなくなるところだった。


「あっ…もう30分遅刻してる~、…よしっ!!」


私はあの名前も職業がホストかさえも分からない男に感謝しながら涙を拭いてバイト先に向かった。
< 3 / 3 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

花びら舞う頃…

総文字数/3,747

恋愛(その他)12ページ

表紙を見る
大切な1ページ

総文字数/12,538

その他27ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop