私だけのもの




「なななな…直樹…くん……っ」






「あ?名前呼ぶんじゃねーよ」


「っ……………」










目の前で腰が抜けてる遊沙

あれから俺は学校に
戻って遊沙を呼び出した。







「俺がいねー間に愛奈に何してんだよ…」





普段女子には
きれねーけどこれは別だ




「ごっ…ごめんなさいっ!!!!!!!」






そう謝る遊沙の顔も
そうとうひどい傷
きっと愛奈がやったんだろう







「…………男は?」


「いっ…今教室にいます………」





「何年だよ」




「三年です………」








「次愛奈になんかしたらただじゃおかねーからな」







そう遊沙にいい捨てて

俺は三年の教室に
向かった。








ー…





「…っ!!??」
「やべっ…」








途中、廊下に座り込んでる
二人組と目が合った



そしてその反応から
すぐわかった






「てめぇ汚ねぇ手で触ってんじゃねぇぞ!!!!!!!!」






バキッ!!!!!!




ー…





二人とも意識が
無くなるくらい殴った。



苛立いた



自分の情けなさに







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