私だけのもの

｢愛奈は俺の事どう思う？｣




………。




どうって…。




｢なんか…アドとかね？｣



｢うん｣


｢聞かれるとむかつく。直樹に聞くなよって思う｣




｢…それは―。｣



？


｢ヤキモチだよな？｣



ヤキモチっ!!?
あたしがっ…



｢これがヤキモチなんだね｣


妬いた事なんか
なかったしね…。



｢ちゃんと言ってほしい。言葉でね♪｣



言葉で!!!!??
直樹が好きって????!?!



｢無理っ恥ずかしい…｣



｢言わなきゃあの子達にアド教えてくるよ？｣






あっちで直樹を
みてきゃーきゃー
言ってる女の子軍団…




｢…やだぁ…。｣



もう恥ずかしくて
言えないしアド教えるのもだめだし…
自分が情けないよ…





｢ごめん愛奈…いじわるした。嫌ならいいから。ごめんな？｣




長い指であたしの
涙をすくう



｢やっぱ帰るか…！今日は悪かったな。いろいろ言っちまって…忘れていいから｣





帰る…!?
忘れる?!



｢…直樹っ｣




後ろから抱き着いた。



｢直樹が…好き!!｣





言ったぁ…!!!







頑張ったよ
自分っ!!!!