私だけのもの





「まだ授業中じゃねぇの?」


帰るとリビングで
皿洗いしてる親父…



「まぁ」



軽く返事して
ソファーに座った。



「どうよ。学校は」




…学校…ねぇ…




「女はいみわかんねぇし男はうぜぇ」




すぐ泣くしな

あれまぢで
困る…



「そう言えば女多くなったみてぇだな(笑)」




親父達の時は
柚と実優だけだったらしい



「お前…上から殴られね?(笑)」



俺の格好を
上から下まで見る親父。


「別に。相手なんね〜よ。親父だって昔は相当だったらしいじゃん?(笑)」



写真みれば
すげぇすげぇ(笑)

俺なんて
へだし。




「俺はな…実優が来てから落ち着いたんだよ。だからお前も早くそんな女探せ♪」



女…ねぇ




「あっ俺、予約入ってんだ!じゃあな!」



「おぉ」




親父は美容室の
店長。

けっこう年だけど…
オシャレだし
なんかの雑誌の
読者モデルらしい〜。


ま…どうでも
いいけど





「ねみぃ〜っ」




ソファーで
横になった。
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