私だけのもの


てかっ



「いつまで腕回してんのよっ!」



香水いいにおい
だけどさっ!!




「あ、わり」




えぇ…そこは
ちゃんと謝るんだ…(笑)




「てかさぁ。なんで俺そんなボロクソいわれる訳?」




ちょっと呆れたように
フェンスに寄り掛かり
ながらあたしを
見下げる。



…ドキッ




ドキ!!!!???
どしたの自分!!!!
あたしはこいつが
嫌いなのっ!!!



「お取り込み中わりぃけど答えてくんね?(笑)」



クスクス笑いながら
あたしをみた。




「あ…あんたがっ入学式の時にあたしの事梅干しみたいって…ゆぅから…その…」



近くで見ると…

おっきいし…
言いたくないけど…
顔整いすぎだし…
威圧感が…

あたしはつい語尾が
ちっさくなった。
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