私だけのもの





「いらっしゃいませ…」




「ん〜…君かっこいんだからもう少しだけ笑ってくれるかなぁ」




「いら"っしゃいませ…」


「らに濁点はいらないよっ」




最悪。実優のオススメで
働いてるのは
ファミレス…

店長にしごかれてる


いらっしゃいませ


が何とも難しい…



「らっしゃいませ〜」



「"い"がないよ!!寿司屋じゃないんだからさー…てか僕は忙しいから、おーい!美波ちゃん!この新人教えてやって♪」





はぁ…
やばい…
いらっしゃいませも
言えなかったのか俺……





「大丈夫?何か落ち込んでるね」



顔をあげると

一言でゆう可愛い奴が
俺を上目でみてる


上目になるよな
それだけ小さかったら(笑)



「大丈夫ッす…」


「そっか☆こうゆうのは慣れだからね〜。あ、お客さん来たよっ」



いけ☆とばかりに
俺を押すちび…







「い…いらっしゃい、ませ」




ぜってぇ俺顔赤い…………
まぢ恥ずかしいって(笑)




「かっこいい!!!!!!!!!///////」


「アド教えて下さいっ!!!!!////」






「……;;;;;;」


困った…
相手は客だから
下手な事言えねーし…



「まぢかっこいいねぇ!!何歳?♪」




「高1っす」



「いや〜ん!!!!かわいいー!!!!!!」





まぢで困った…



「お客様2名でよろしかったですか?」






美波さん…



「君はー…厨房で皿洗いかな(笑)」


と耳元で囁いた。



助かった〜…
と思いつつ
厨房へ向かった。
< 70 / 113 >

この作品をシェア

pagetop