♪純愛Music♪
楽器に触っているのが楽しくて,少しでも上手くなりたくて,私はいつも,部活が終わってもトランペットを吹いていた。




しかし,何時間も吹いていると,流石に酸欠になる。



ちょっと外の空気吸ってこよ...



そう思って外にでてみると,テニスコートでボールを必死に追っている人が目についた。





格好いいなぁ...





そんなふうに思っていると,足下にテニスボールが転がってきた。



「すみませ~ん!!」



さっきの彼が近づいて来る。





少しドキドキしながら,私は彼にボールを手渡した。



近くで見るともっと格好良くて,凄く緊張した。




もう一回あの人と話せないかな...






そんな事を考えながら,また走って行く彼の姿を見送った。

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