♪純愛Music♪
彼の名前は野々山遊星。



同じ1年生らしい。



お互い名前をなのって,彼は先に帰ろうとしたが,なんだかこのまま別れるのも名残惜しくて,



「一緒に帰ろう?」



気がついたら,そう言っていた。







昨日のテレビの話とか,体育の先生が熱血とか,他愛ない会話をする。




そんなふうにしてたら,あっという間に家だった。




「家,ここだから...」



名残惜しさを感じながら,ばいばいと言おうとすると,遊星くんが呆然とした様子で立っていた。










「俺んち,ここ...」







遊星くんが指差したのは私の家の隣の家。4月に越してきた新しい家だ。



「そうなんだ!!」



これからよろしくねって感じで,メアドを交換した私達は,それぞれの家に戻った。
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