3年ライバル 短2編


「山下先輩」


まだ一人言続けそうな山下先輩を止めた。



「ま、いいや。
で、佐倉の気持ちは動いたの?」



私の気持ち……?



この胸の苦しみが、この動悸が、この体温が、

全て恋の病だと言うのならば




「……治したい。苦しいのは嫌だし、動悸も辛い、こんな体温熱いのも嫌」



そうゆうと山下先輩はやっぱり笑った。



「それって治らないと思うよ

まあ一つだけ方法があるとすれば、プロコ君に会って素直になることだね

佐倉はプロコ君とキスしたくない?
抱き締めてほしくない?」



そう言われて素直の意味を理解した。

そっか!!



恥ずかしい、は素直だけど、恥ずかしいから嫌は素直じゃないんだ






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