3年ライバル 短2編
私、プロコとキスするの好き
抱き締められるの好き
“嫌いじゃない”とかじゃない。好きなんだ
好きが恋なんだ!!
「山下先輩私分かりました!!」
「えー、つまらないね」
山下先輩は残りの紅茶をグイッと飲み干した。
「ありがとうございました」
「いいよ。それよりプロコ君ってあの人?」
山下先輩は窓の外を指差した。
指差した方は駅の階段。
そこに座る一人の人影
みまちがえる訳がない。あれだけ脳裏にちらついたプロコの顔
「奥平っ」
プロコは顔を伏せていた。
「ドリンクがきたぐらいに佐倉を凄い見ててあれからずっとあそこに座ってたよ」
もしかしたらと思って、という先輩の言葉も聞けずに私は喫茶店を飛び出していた。