3年ライバル 短2編
音楽家のプロコが私の中の奥平のあだ名
眼鏡でおでこ広いの
まあ奥平はおでこ広くないけど、坊主なんだ
坊主が少し髪伸びると。うん。気持ちい
なんとも言えない感覚
奥平の好きなところは多分これだけだな。
ていうかいつまでこうしているのだろう。
「奥平」
「咲」
奥平の声に体温が上昇するのがわかった。
「……やっ」
な、なにこれ!!
首筋に熱い感覚がしてビクッと体が揺れた。
離れようともがけば両手を掴まれて奥平の熱い眼差しと視線が絡まる。
「……咲が欲しい」
な、ななな、ななな!?
「奥平正気!?何言ってるん!!」
立ち上がった奥平がギュウウと私を抱き締める。