3年ライバル 短2編


「はい。気を付けてね」


先輩からトランペットを受けとると頬に擦り付けた。



「話し戻りますけど」

「はい、どうぞ」




また座りなおすと山下先輩はニコニコと話しを聞いてくれた。



「プロコに抱き締められると苦しくなって

それが凄く辛くて、むむっ!!」



話し出すと山下先輩は真っ赤になって私の口を押さえた。



「ここで話すことじゃないね」




周りを見ると、凄い皆見てる

なんでだ!?



あっ部活中にあんまり私語しちゃだめだもんね




「また聞くよ話し」

「ありがとうございます」




勝手に納得して、先輩が居なくなってから楽器を持ち直した。



距離を置いた。

だから今日は会わない。






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