彼とあたし-もう1人の彼-
―――次の日..




「お母さん!出掛けてくるね」
「あら?随分早起きね」
「ちょっとね…いってきます」





日曜の朝…。
それはいつものあたしだったら
普通に寝ているはずだけど、
今日は計画があるから。





徒歩10分のとこに美容室がある。




目指すはそこからだ。





「いらっしゃい、唯伊ちゃん」
「久しぶりですね」
「そうね、今日はカット?」
「ううん、染めてほしいの」
「了解」





太陽のように明るい笑顔を
向けてくれたのは、
小さい頃からお世話になってる美容師さん。





胸下まで伸ばした長い髪を今日は染めるんだ。



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