彼とあたし-もう1人の彼-
「凄く可愛いね!」
「前も可愛かったけど」
「今日遊ばない?」
「俺が先だ!」
「俺が先だろ」





あの…迷惑!!
あたし身動き出来ないじゃん!




「ちょっと!」
「どうしたの?唯伊ちゃん」
「…トイレ行く」
「じゃまた後で話そ!」




話さないよ!
まさがいるのに無理だし。




「はぁ…」





やっぱりこんなこと…。
逆に目立ってるし。





「唯伊ちゃん♪」
「…。」
「今日も可愛いね」
「…。」




また絡まれるし。
あたしの居場所なさそう。



「唯伊に声掛けんな」
「…まさ!」
「行くぞ」




腕を握られ、
着いた場所は空き教室。



< 107 / 149 >

この作品をシェア

pagetop