彼とあたし-もう1人の彼-
それなのに、
目の前にいる井林くんは…
読書をしてる時とは違う。





言葉遣いだって、
顔の表情だって…
なにもかもが違う…よ?





これってどういうこと?






―――次の日..



「…ってことなの!」





あたしは昨日のことを倖に話した。



でも…
今日の井林くんは
やっぱりいつもの井林くんで…。






「あたし夢みた…?」
「そうなんじゃないの?」
「でも…もうわかんない!」




読書を黙々とする井林くんを見つめる。



あの笑顔は…
なんだったのかな。





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