彼とあたし-もう1人の彼-
「まさ、あのね?」
「ん?」
「…あたし…まさと釣り合いたい」
「は?」
「だから頑張ったの」





あたしの気持ち…届いて。
ちゃんとまさに伝わって。





「言ったじゃん、俺」
「…。」
「自慢の彼女だって」
「あたしは思ってないもん」
「ほんと唯伊鈍感」
「え?」
「自覚してよ」




そう言って強く抱き締められる。





「でも唯伊?」
「…なに?」
「すげぇ可愛いよ」
「っ//…ありがと」






なんでかな?
他の男子に言われた言葉…。
まさから言われると
凄く凄く嬉しいんだ。



「前の唯伊も可愛かったけど」
「なっ///…バカ」
「褒めてんだよ?」
「…照れる~」





あたしはまさの胸に
ギュッと顔を押し当てた。



< 112 / 149 >

この作品をシェア

pagetop