彼とあたし-もう1人の彼-

3人の関係

―――数日後..




あの日以来なにも変わらない井林くん。



2トップと話す気配もないし…
最近のあたしは
夢だった、と信じ始めていた。





「唯伊またね」
「バイバイ」





月に一度は回ってくる日直の仕事。
今日はあたしの番で、
誰もいなくなった教室で
学級日誌を書いていた。




「今日は…」





ブツブツ呟きながら
今日の出来事を書いていく。





カタン…っという音が聞こえ
あたしは顔を上げた。





「い、井林くん!」
「…日直の仕事ですか?」
「あ、うん」




やっぱり夢だったのかも。
…だって…また敬語だし。



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