彼とあたし-もう1人の彼-
「お待たせ!」
「おかえり」




…っ//
学校なんだよ!?


まさは言ったよね…。
“ズルイ”って。




まさのほうがズルイよ。



いつの間に…
素に戻ってんの?





女子に見られたら…
あたしの嫉妬がバレるじゃん。




「行くぞ」





気づけば手を繋がれ、
下駄箱へと向かっていた。




「素出していいの?」
「今日は特別な?」
「特別?」
「うん、唯伊の格好に合わせて」
「そっか♪」




優しい笑みはあたしに向けられてる。



あたしだけの笑顔♪


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