彼とあたし-もう1人の彼-
無言のまま着いた家は
やっぱり真っ暗だった。




もう許してあげなきゃ。



そう思い口を開いて…
一番に出た言葉がこれだった。





「ごめんね?まさ」
「え?」
「…胸小さくて」
「やっ…だから、その」
「好きだよ、まさ」
「…うん、俺も」
「気にしてないから」
「…ごめん」





シュンとなってるまさ。




調子に乗って言ってしまった…!!
あたしがこんなこと言うなんて。




「エロ本捨ててね?」
「うん」
「…あたしがいるでしょ?」
「っ//…」
「…//」




今あたし…なんて?
口が思わず…っ。





「唯伊が相手してくれる?」
「~っ//……する、もん」
「じゃ捨てる」
「…バカ!」
「おやすみ」
「っ…」




不意打ちのキスなんてズルイよ!!



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