彼とあたし-もう1人の彼-

一瞬の笑顔

―――数日後..




10分休みのことだった。




授業が終わると同時に
廊下が騒がしくなった。





騒がしいというよりも…歓声に近い。




その歓声の意味はすぐに理解できた。






「いたいた♪唯伊ちゃん」
「千尋…」




ヒョイと窓から顔を覗かせたのは千尋。






そしてその隣には
無表情の猛の姿を発見。




2人はあたしに対して招く。





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