彼とあたし-もう1人の彼-
特に広いわけでもない資料室は
先生が決めて2人担当。




「先拭いててもらえますか?」
「わかった」





ほんと井林くんって謎!
同じ学年なのに敬語って…。




なんか敬語で話されると気まずいじゃん?



普通でいいのに。





そんなことを考える内に
全ての床を拭きあげていた。






「…遅くない?」




そう言葉に発すると
ちょっと遅い井林くんが気になった。




でもそこであたしは
目を疑ってしまった…。





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