彼とあたし-もう1人の彼-
「なんで泣くの?唯伊」
「…なんでかな」
「唯伊…」





ふとあたしの名前が呼ばれた…。
だけど顔を上げることは出来ず、
あたしはまさに包まれた。




まさの甘い香りに…包まれていた。




「唯伊は俺が好き?」
「…好き、だよ」





もっと好きになったよ。
まさが好きすぎて…怖いよ。





「俺も唯伊が好きだ」
「…え?」
「言ってなかったから…気持ち」




と耳元で言われ…
あたしの思考は止まる寸前//





「実はさ…」




まさはあたしから離れ、
また話し出した。




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