彼とあたし-もう1人の彼-
廊下の窓から桜の木が見える。




その大きな桜の木の下から
男子生徒の笑い声が高らかに聞こえた。





まさか…ね?
なんて思いながらも
窓から顔を出して覗いてみた。




「ぅ…嘘…井林くん?」





気づいたらあたしは走ってた。





―――あんなこと…あり!?



見間違えとかじゃないよね!?





とにかくあたしは中庭までダッシュ。



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