彼とあたし-もう1人の彼-
「…あたしこそありがと」




この言葉しか言えなかった。



こんな言葉よりも
言いたい言葉はたくさんあった。





だけど言えなかった。





「…まさ?」




そっとまさの温もりの包まれていた。




まさは変わらずに温かいね。
この温もり…忘れない。




だから今はこうさせてね。




あたしもまさに抱きついた。





…バイバイ、まさ。



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