彼とあたし-もう1人の彼-
周りは静まり返り、
まさの返事を待っていた。




桜子は勝ち誇ったような瞳であたしを見るけど…
そんなのどうでもいい。



まさの気持ちが今は知りたい。






「…。」




だけどどれ程待っても
まさは顔を上げてくれなかった。





そして桜子と去っていく…。




あたしはその場に座り込んだ。
恥…//
周りからの視線は
先ほどより強い。





でもこうなること…
多少はわかっていたはず。



ちゃんとわかって告白したはず。





だけど現実は想像していたより重かった。



ずっとずっと重かったんだ。




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