彼とあたし-もう1人の彼-

甘いKiss

―――土曜日..




「唯伊!ラブラブしちゃいなね?」
「うん、ありがと」




倖は笑顔で教室を出ていった。






「唯伊!行くぞ」
「あ、うん」




手を握られ、
まさがリードしてくれる。





ほんと幸せ…♪
だけどやっぱりまさの背中は見慣れないよ。




ただ見慣れたのは、
まさの横顔だけなんだ。





「そんな見るな//ハズィ」




頬を赤く染め、
プイッとそっぽ向いてしまった。






「まさ~」
「ん?」




あたしが声掛けると、
ちゃんと目を合わせてくれる。
まさの優しさの一つだね。


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