★悪魔と妹★






「あなたは誰?」




私の質問を予想していたかのように男の子は頷きながら





「ボクは君の兄」




答えた。




「君は忘れているんだろうケドね☆」




「私の……お兄様?」




『兄』という響きに
何かを思い出しかけたのだけれど



それは捕まえる事が出来ず、
すぐに頭の中で薄れていってしまった。







「そう、ボクはマイム」



男の子はそんな私の様子を
注意深く伺いながら答えた。







「悪魔のマイム」
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