★悪魔と妹★
シモン様の青い宝石のような瞳に見つめられ、
私は顔が紅潮するのを感じた。
だってそのお声は男性の物なのだけれど、シモン様って女性のように美しいんですもの……。
ぼぅっと失念する私に
「『お茶は口に合いましたか』
だって★」
お兄様が腕を突いて伝えてくれたけれど、その顔は苦笑していて、
きっと私に呆れているのかしら?
「え、ええ
とても……
香りがよくて美味しいです」
私が慌ててお返事すると、
「そうですか
それはよかった」
にっこり優美に微笑まれるシモン様。
……熱が出そう。