★悪魔と妹★
すると
シモン様が「フフッ」と笑みをこぼして
「魚達は元ある場所に収納されているだけですよ
妹君
どうか心を痛めないでください」
説明してくださった。
「あなたはお優しいのですね」
そうおっしゃって私を見つめるシモン様の瞳に何故か水の中にいるように呼吸がままならなくなった。
同時にお兄様の私の背に回した手にグッと力が篭った様に感じた。
そんな中お魚さん達は
しだいに大きさを増し
数はまばらになっていって、
鯉ほどの大きさになった時、
突如どこからか
スゥーッと
二匹の色鮮やかな
変わった形の魚が現れた。