★悪魔と妹★
ショーケースをテーブル代わりに肘を突いたまま、にこりとも笑わないその方は、少し神経質そうに映る。
(天界に籍……)
「アデル様は……天使様なのですか?」
「ああ。そうだ」
頷くアデル様に、納得。
だからこんなに輝くように白くていらっしゃるのね。
「私は……」
「あー…、マイムが妹などとほざいてるらしいな」
再び私の言葉をさえぎって、
「ふざけた事を……」
怒りを吐き出すようにため息を吐かれた。