★悪魔と妹★




待ちつかれてお眠りなってしまわれたのかしら?




(呼びつけてくださってもよいのに……お優しい方だわ)




しかし、眠ってらっしゃるアデル様。


どうしましょう?




考えた末にやはりお目覚めになるまで待つことにした。



(こんなに気持ちよさそうに眠ってらっしゃるのに起こすなんてかわいそうだわ)




こんな素晴らしい書庫でただ黙って座って待つのも勿体ないので中二階で本を見て歩くことにする。


ここからだと一階のテーブルに眠るアデル様の様子も判るので、目覚められた際にすぐに降りていける。




中二階は剥き出しの木の板の並ぶ床で歩くたびギシギシと音が鳴る。







並べられた本は一階の物とは異なり異様な雰囲気を放っていた。




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