★悪魔と妹★
(もう火傷なんて構わないから
お兄様ー…
早く終わって~……)
周囲の視線を感じ、羞恥で頬が熱を帯びる。
その時
「………っえ!?」
私の思考は停止した。
マイムお兄様の顔が近づいたかと思うと、舌先にザラッとした猫の舌のような異物が触れた感触。
今、お兄様が……私の舌を舐めた?
「!!?」
呆然とお兄様を見つめていると
「治ったね。よかった☆」
とても自然な様子でにっこりと私に笑いかけるお兄様。
不思議な沈黙が店内に漂いどなたかが「はぁ……」と吐いた深いため息が私の耳に響いた。