★悪魔と妹★
「おはようございます
ケルベロスさん」
「あ、ああ」
お兄様の猫のように細められた瞳からの視線を感じつつ、朝食の席でケルベロスさんとあいさつを交わすのにも、だいぶ慣れた。
「今日も天気がいいね★」
お兄様がため息を吐く。
「それなら庭の手入れをしようかしら?」
雑草を抜いて、シモン様にいただいたハーブの種を蒔いて、屋敷に飾る花を選ぼう……。
ワクワクしながらジャスミン工芸茶を一口。
まるでカップの中に花が咲いているようで見た目にも楽しい。