★悪魔と妹★






天気のいい日も続くし、私の体調もお兄様と暮らし始めた頃に比べ格段によくなってきた。






日よけの帽子を被って庭の手入れをする私の傍にはやはりマイムお兄様。


木陰で本を被ってぐったりしている。






それから何故かケルベロスさん。



お兄様の寄りかかっている木の幹に首輪から伸びる鎖をグルグル巻きつけられている。



その様子はまるで番犬のよう。




暑いのか額から汗がつー…っと流れているけれど、身動き一つせずジッと座っている。






なんだか作業しづらいわ……。



私は視界にチラチラと入る2人を気にしながらも作業を続けた。









< 89 / 127 >

この作品をシェア

pagetop