★悪魔と妹★




体のサイズが私の手のひらほどしかなく、その姿はまるで





「妖精さん……?」





呟いた私を小さな女の子はキッと睨みつけ、大きな身振り手振りでキーキーと叫びだした。





「え…?な、何ですか?」




言葉が違うらしく聞き取ることができない。


彼女が叫び体が揺れるたび体の周りにキラキラと光が舞う。




背中には透き通った無数の羽。





(妖精さん……
初めてお会いしたわ!)




彼女の訴えも目に入らず小さく感動していると、




妖精さんは私を目掛けて飛び掛ってきた。




目の前に妖精さんがグングン近づいて(ぶつかる!)と目を瞑った時、






バシっ









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