★悪魔と妹★




妖精さんは私を睨みつけたけれど、先程の仕打ちが効いているのか口をとがらせてツンと横を向くに留まった。





(仲良くはなれないのかしら?)





残念に思っていると……




。。シャン。。゜。





妖精さんの指からキラキラした光が出てきて私の包帯を巻いた指を包む。




光に目を奪われているうちに指の痛みが緩和していく。




「あ、ありがとう」





感動と感謝の気持ちで言葉を詰まらせながらお礼を言うと、妖精さんはますますツンとしてそっぽを向いた。





「名前はビーニィだよ」





お兄様がクスッと笑って紹介してくださった。







お友達が出来た。




私がガーデニングする際には決まって口を出してくる、




気難しくて、




でも本当は優しい心をもった、



小さなお友達。




★★★★★★★★★★
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