天使の贈り物
「悟…ありがとね!わざわざきてくれて…。夕花に振り回されて大変だったでしょ?」


振り回されてって…葵先輩ひどっ!


「ホントだよ…あのガキ…あとでとっちめておくからな!」


うわ…前原先輩もヒドい…




沈黙が流れた。12時まであと30分…


「「あのっ!」」

「あ、葵からいえよ。」

「えー?悟から言おうよ。」


「…んじゃ、一緒に言うか?昔みたいに。」


昔?…あ、小学校から一緒なんだっけ?


「いいねー!やろやろっ!んじゃせーのね。せーのっ!」


「俺葵のことが好きだ!」「あたし悟が好きなの!」


あらら~。

「な、なぁんだ。悟と同じこと言おうとしてたんだ…」

「そ、そうみたいだな…」




…そしてまた、沈黙が流れた―……
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