天使の贈り物
相良先輩やみんなが駆け寄ってきた。

「すごいじゃん!夕花。みんな2本負けしてるのに」

「どーゆうタイプの剣道をするかわかれば楽勝です。」


満面の笑みでいってやった。

「にしても…とんでもない新人がでてきたな…そのうち藍沢を超えるんじゃないかな?」

「前原先輩、弱気になっちゃだめですよ~それに、あたしがここで剣道をしている間は超えさせませんから。」

「いうねぇ夕花。」

ま、このくらいいわないとね。

とはしゃいでいると、坂木がきた。

「ありがとうございました!俺、もっと強くなって先輩に勝ちます、絶対に」

「宣言したなぁ…勝てるもんなら勝ってみれば?ま、あと1年は勝たせてあげないけど。」

「1年って…もう先輩引退してるじゃないですか!!」

「あ、そうだった。だから勝たせてあげない。」
「先輩~!」




道場にはしばらく笑い声が響きわたっていた。その後、

「さぁ、笑ってないで部活しようか。」



「えぇ~!?」


ということになろうとも知らずに。
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