天使の贈り物
「はぁ~気持ちよかっ…」


その時、あたしは爺やさんとヨッシーが何かを話していた。聞いているとどうやらあたしのことのようだ。





「義則様。あの方はもしや…」

「そうだよ。」

「左様でしたか。ようやっと、逢うことができましたか…!」

「…でも、夕花はなにも憶えてなかった…夕花のお母様は、俺が北海道へ戻ってから1ヶ月たつかたたないときに事故で記憶を無くしたって言ってた。」


記憶を…無くした…?

嘘…。お母さんはそんなこと一言も言ってなかった……


「そうでしたか…そのことは夕花様は?」

「知らない。教えてないんだって。それ以前に…事故の記憶もないし、わからないんだって。」


うん…ホントにわからない…。事故なんて知らない…事故なんて…!
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