天使の贈り物
休みになってくれたのはよかったけど、それ以上に宿題がいつもの2倍ということにショックを隠せなかった…


「先輩~!」

今一番関わりたくない人の声が聞こえた…気がした。

「せ・ん・ぱ・い!」


あまりのうるささに耐えきれず、


「なんなんだよ、坂木!」

と怒鳴った。

「いや…1人だと危なっかしくて」

それはお前にも言えることだろ…

「途中まで一緒に帰っていいですか?」

…えー!

「別にいいけど。」

そういうと、坂木は飛び上がって喜んだ。



言うんじゃなかったぁ…






そのとき、前方から黒い影がきていることは、あたしにも、坂木にもわからなかった…
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